相場に合った単価の案件を引き受けること

フリーランスの報酬額は、発注者と受注者の合意によって定められます。これがなかなか難しく、フリーに転向したばかりの人は報酬額の定め方が分からず、クライアントの言うがままに低単価の案件を引き受けてしまうこともあります。
報酬額の具体的な相場が分かれば、相手との交渉も進めやすいのですが、フリーランスの世界では相場の把握自体が難しいのが現状です。同業のフリーランサーや、似たような案件の報酬額の情報を出来るだけ多く収集して、金額を決めることになるでしょう。

なお、フリーランスの働き方は、基本的に業務委託となります。つまりアルバイトのような時給制ではなく、単価と業務量によって報酬額が決まるのですが、単価と受注者のスキルはある程度の比例関係にあります。
つまりスキルの高い受注者であれば、それだけ高い報酬を請求できるわけです。したがって報酬の基礎となる単価を設定する際は、受注者のスキルを客観的に把握することが重要になります。
例えばWeb制作の仕事なら、プログラミング言語に対応できるかどうかが、スキルを判断する目安となるでしょう。

スキルの把握しづらい職種なら、複数のエージェントに登録してみれば、自分のスキルとそれに見合った報酬額が大体分かります。しかしいくら単価が高くても時間のかかる仕事だと、期待する程の収入は得られません。それよりも多少単価が低くても数を多くこなせる案件の方が稼ぎやすいでしょう。
仕事を受注する際は、単価だけでなく時給に換算してどれだけ稼げるか考える必要があります。なお、単価の設定は後々の自分の仕事にも影響するため、慎重に行なうことが大切です。フリーランスとして長く業界を渡り歩くには、仕事の報酬の決め方やギャラ交渉のコツなどをしっかり把握しておきましょう。